第8回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2008 in 金沢

テーマ説明

テーマ:これまでの10年とこれからのCRCの役割を考える
    〜CRCの原点の再考と国際共同治験の活性化へ向けて〜

 平成9年4月に施行され1年間の経過措置を経て実施されている改定GCPは、本年度で名実ともに10年という大きな節目を迎えました。この間のCRCの増加・発展にはすさまじいものがあります。新GCP誕生と時を同じくして受精したCRCという受精卵が母体の中で育ち、認定CRCと名付けられ誕生し、立派な成人にまで育った段階に例えることができます。今はまさにCRCという成人が世界に出て羽ばたかんとしています。

 ただし、全てものには陰陽二面性があります。飛翔する高揚と足もとの基礎固めは不二一体、CRC業務も改めて見つめ直す最もいい時期でもあります。CRCが産声を上げた当初は薬剤師・看護師・臨床検査技師等の医療資格の壁が大きかったように記憶しておりますが、今ではその壁はほとんど消滅しているように感じます。しかしその反面、治験における“便利屋”的な側面が強調される場合が少なくないことも否めない事実であります。

 そこで今回の会議開催に当たりましては、各々の医療資格とその特長を生かした上で多職種間での調整を行い(原点の再考)、名実ともに治験・臨床研究のスペシャリストとなり、来るべき治験の国際化にも十二分な活躍ができるCRCとなる(国際共同治験の活性化)ためのヒントを提供し協議することをメインテーマといたしました。いくら考えてもこれでいいというプログラムはできませんが、本会議のプログラムは委員が一丸となって心血を注いで作成したものです。参加いただければ、必ず何らかの成果があると確信しております。

 今回は従来の会議参加証への押捺とは別にスタンプラリーを実施します。全スタンプを達成いただいた方にはミニ参加終了証をお渡しする企画もありますので、自分自身の成果の証や職場への成果報告のためなどにご活用ください。

プログラム委員会
委員長 野村 守弘
近畿大学医学部附属病院

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